共同親権とはなんぞや
お世話になっております
以前ちらっと書いたような気がしますが、今話題の共同親権について知人が離婚の危機で共同親権の話になったので、改めて確認してみたいと思います🤔
目次
1. そもそも親権とは何か?
親権とは、子供の幸福を守るために、親が行う監護や教育、さらには財産の管理に関する権利と義務のことを指します。これは単に親の権利であると同時に、重要な責任でもあります。
親権は大きく分けて、「財産管理権」と「身上監護権」の二つに分類されます。前者は、子供の財産を管理し、必要に応じて代理で行動する権利を含み、後者は、子供の日常生活を監護し、育てる責務を含みます。
結婚している間は、親が共同で親権を行使することが法律で規定されています。これを「共同親権」と呼びます。
2. 離婚後の共同親権制度とは?
現行法では、離婚後の親権は、父親か母親のどちらか一方に委ねられる「単独親権」が基本です。しかし、新たに提案されている法律改正では、離婚後も両親が共同で親権を持つ「離婚後共同親権」が認められる方向が検討されています。
この新制度では、離婚時に両親が共同親権を選択するかを協議で決定します。もし合意が得られない場合は、家庭裁判所が判断することになります。
この法改正案が成立した場合、2026年までに施行される予定ですが、それ以前に離婚した場合には、改正法は適用されません。ただし、単独親権に異議がある親は、裁判所に対して親権者の変更を求めることができるとされています。
3. 離婚後の共同親権が持つ利点
親権争いの軽減
共同親権が導入されることで、親権を巡る争いが長引くことを防ぐ効果が期待されます。これにより、子供の利益を優先した解決が図られるでしょう。
離婚後も両親が協力して子育て
共同親権が認められれば、離婚後も両親が子育てに関与し、子供の教育や生活に関する重要な決定を共同で行うことが可能になります。
養育費の安定した支払い
共同親権により、離婚後も子供に対する親の関与が続くため、養育費の支払い遅延や不払いが減少する可能性があります。
4. 離婚後の共同親権に伴う課題
教育方針をめぐる意見の対立
共同親権のもとでは、子供の育成や財産管理に関する方針を両親で協議する必要があります。このため、意見の対立が生じるリスクがあり、子供がその間で板挟みになる可能性があります。
DVやモラハラのリスクが残る可能性
元配偶者との間でDVやモラハラがあった場合、離婚後も共同親権のもとで連絡を取り続ける必要が生じることがあります。このような場合には、裁判所がDVの存在を認め、単独親権を選択することが必要とされています。
まとめ
離婚後の共同親権については、多くの議論が続いており、今後の法改正の行方には注意が必要です。当事務所では、離婚協議書の作成もサポートしておりますので、必要な際はお気軽にご相談ください。
今回はこのへんで
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