成年後見制度のみなおし

お世話になっております。
成年後見制度の見直しに関して、法制審議会が中間試案をまとめました👀
今回の試案では、これまで原則だった「一度始めたら亡くなるまで続く」という“終身制”の見直しや、必要なときだけ後見できる柔軟な仕組みが提案されています。
制度をもっと使いやすくしようという方向ですね。
成年後見制度は、認知症や知的障害などで判断能力が不十分な方のために、家庭裁判所が選任した後見人が財産管理や契約の手続きを代行する仕組みです。
スタートしてからもう25年。高齢化が進む今、ニーズは高まっているはずなのですが、実際の利用者数は24年末時点で約25万人と、意外と伸びていません。
理由としてよく言われるのが、使い勝手の悪さです。一度後見が始まると、基本的にやめられない。本人の判断能力が回復しない限りは続いてしまう。しかも専門職後見人に報酬を支払い続ける必要があり、経済的負担も重たい。そんな声が多かったそうです。
個人的には使い勝手というより、選任されるまでの手続きの煩雑さの方が問題だと思うのですがそこは議論に上がっていないようですね🤔
今回の試案では、後見を一定期間だけ利用できるようにしたり、定期的な報告をもとに「もう支援は不要」と判断できるようにする案が出ています。
また、後見人の権限も見直す方向で、今までのような“何でもできる代理権”ではなく、「この行為だけお願い」と限定する方法も検討されているようです。
保佐の代理権目録を成年後見でもつけるって感じですね🙄
加えて、後見人の交代がしやすくなる案も出ています。
たとえば、最初は相続のことを頼んでいたけど、次は生活の見守りをお願いしたい、というときに、弁護士や司法書士・行政書士から親族にバトンタッチできるようにする、といった内容です。
利用者の意思を尊重しながら、状況に合わせた支援ができる制度に変えていくというのが、今回の見直しの大きなテーマ。
法務省はこれから意見公募を行い、来年の通常国会での法改正を目指しています。現場の声や利用者の意見がしっかり反映された制度になることを期待したいですね。
今回はこのへんで
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