とあるメンタリストが差別発言で謝罪!生活保護についての基本

お世話になっております。

メンタリストを名乗っている方が8月7日、自身のYouTubeのライブ配信動画で、生活保護受給者について「生活保護の人に食わせる金があるんだったら猫を救って欲しいと僕は思うんで」「自分にとって必要のない命は僕軽いんで。ホームレスの命はどうでもいいんで」など、自身の優生思想を語ったことで炎上してしまい、話題になっております。

このことで生活保護の支援団体などから非難を受けるなどけっこうな騒動になっているようです。

そこで今回は生活保護とはどんな制度なのか基本の部分をご説明笹ていただきます。

目次

そもそも生活保護とは

生活に困っている人が、救済を受ける手段として、生活保護法に定められている生活保護制度を利用することができるというのは説明するまでもありませんが、この法律は憲法の規定に基づいて定められております。

憲法25条1項:すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

※この憲法の規定自体には具体的な権利性はなく、国民が憲法25条1項を直接の根拠に何らかの請求を行うことはできません。

生活保護の条件

①収入が生活保護基準額を下回っていること
②換価できる資産がないこと
③親族からの支援・援助がないこと

生活保護は国民が納める税金が財源となっているので、本当に援助が必要な人にのみ支給される必要があります。そのため、収入が最低生活費以下であっても、身内から経済的援助を受けられる場合は生活保護を受けることはできません。

生活保護を受けるとどうなる?

生活保護を受けることで生活に必要なお金が支給されるだけでなく、生活保護を受けると医療・介護扶助や教育扶助を受けることができ、また、住民税・所得税・年金保険料なども費用が免除されます。自治体によっては、公共交通機関が無料になることもあったりします。

下記の通り、生活を営む上で必要な各種費用に対応して扶助が支給されます

生活扶助日常生活に必要な費用
「食費等の個人的費用」と「光熱費などの世帯共通費用」を算出
住宅扶助定められた範囲内(定められた範囲内)
教育扶助義務教育を受けるために必要な費用(学用品、給食費等)
医療扶助医療サービスの費用
費用は直接医療機関へ支払われる(本人負担なし)
介護扶助介護サービスの費用
費用は直接介護事業者へ支払われる(本人負担なし)
出産扶助出産にかかわる費用
生業扶助就労に必要な技能の修得等にかかる費用
葬祭扶助葬儀のための費用

まとめ

先でも述べた通り生活保護は、憲法25条が保障する「健康で文化的な最. 低限度の生活」を国民の権利として具体化したものであり、差別の対象とされるようなものでは決してありません。

また、社会保障制度には単に貧困救済のためだけのものではなく、治安を維持するための機能も果たしているので、たとえ生活保護を受けていない人であってもも目に見えない所で制度の恩恵を受けていると言えます。

まぁ御託は置いておいて、本当に困っている人もいるのにその人たちを馬鹿にするような発言は如何なものか()
メンタリストさんにはもう少しお勉強をしてほしいものです(>_<)

今回はこのへんで。

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