行政書士の成り立ちについて

行政書士制度70周年

お世話になっております。

本日は「大寒」1年で一番寒い季節ですね、新型コロナウイルス感染症も収まっていないので健康には気を付けていきたいものです。

さて、今年は昭和26年2月22日に行政書士法が公布されてから70周年になるそうです。本来であれば各地でイベントが開催される予定だったのですが残念ながらどうなるのかは未定です。

ということで、今回は行政書士の成り立ちについて書きたいと思います。興味のある方が読んでみてください!

 

目次

行政書士制度の歴史

現在の法律系の主要な資格である「弁護士」「司法書士」「行政書士」は、1872年(明治5年)の太政官布告無号達にて発せられた司法職務定制がルーツとされています。

司法職務定制の中では証書人、代言人、代書人の職業が制度として定められていました。

・証書人は現在の公証人
・代言人は現在の弁護士
・代書人が現在の司法書士および行政書士

代書人はさらに司法代書人と一般代書人に分かれており、この一般代書人が現在の行政書士のルーツとなっています。司法書士と行政書士が俗に双子の資格と言われるゆえんですね。

その後1919年(大正8年)4月、司法代書人法(現在の司法書士法)が制定され、1920年(大正9年)11月25日に代書人規則(現在の行政書士法)が制定されたのですが、代書人規則は戦後の昭和22年12月に内務省が廃止されたことに伴い、代書人規則も失効してしまいます。

その後、1951年(昭和26年)2月10日、議員立法により行政書士法が成立し、同月22日法律第4号として公布され、3月1日に施行され現在に至ります。

行政書士制度50周年記念式典

平成13年2月22日には、天皇皇后両陛下のご臨席、参議院議長、内閣総理大臣、最高裁判長長官が出席され、行政書士制度50周年記念式典が執り行われました。

 

天皇陛下のおことば

”行政書士制度50周年に当たり,全国から参加された皆さんと共に,この記念式典に臨むことを誠に喜ばしく思います。

我が国においては,明治5年の太政官達(だじょうかんたっし)により,当事者に代わって,裁判所や市町村役場,警察署などに提出する書類を作ることを仕事とする代書人という制度が出来,社会のために大きな役割を果たしてきました。戦後,行政機関に提出する書類を取り扱っていた代書人については,新たに行政書士法が公布され,行政書士という制度が発足しました。

爾来(じらい)50年,行政書士は,常に変化する社会の中にあって,その業務を通じ,国民がその権利や利益を守ることを助け,また,行政手続の円滑な実施に役立ち,我が国の経済社会の安定と発展に寄与してきました。ここに,関係者の長年にわたる努力に深く敬意を表します。

今日,我が国は,社会の高齢化,情報技術の進歩,国際的な交流の増大など様々な変化に対応することを求められています。そのような状況下において,国民生活に密着し,国民と行政とを繋ぐ行政書士の役割は,ますます重要なものとなってきています。今後とも皆さんが変わりゆく内外の状況に応じつつ,更なる研鑽を積み,国民の様々な要望にこたえる努力を続けていかれることを期待しております。

50周年を迎えた行政書士制度が,今後とも適切に運用され,社会の発展に寄与していくことを願い,式典に寄せる言葉といたします。”

(出典:宮内庁HP

 

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