日本国憲法は世界最古!
お世話になっております。
憲法週間と言うことで本日も憲法について。
日本国憲法は今年で制定74年を迎えます。改正されたことがない現行憲法では(条文の最後の改正から起算して)、日本国憲法は世界最古の憲法となります。
日本国憲法は硬性憲法(こうせいけんぽう)と呼ばれ改正にあたり通常の法律の立法手続よりも厳格な手続を必要とするため改正が困難であることが原因であると思われます。
安倍内閣時代にあれだけ憲法改正に取り組んでいたのに叶わなかったのも、この硬性憲法が一因と言えます。
日本国憲法第96条
1 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
総議員の3分の2以上の賛成+国民投票により過半数の賛成が必要となります。
厳しすぎっ!そりゃなかなか改正できません。
作られた順でいえば日本国憲法は、近代憲法の中では14番目になりますが、日本国憲法よりも前に制定された欧米各国の憲法は頻繁に改正されているので世界最古と言えるのです。
改正されたものを含めると、現存する世界最古の憲法は1787年9月17日に作成・1788年に公布されたアメリカ合衆国憲法となります。
ちなみにこれは諸説あるようですが、世界で最初の成文憲法は聖徳太子によって制定された「十七条憲法」です。
1条の「和を以て貴しとなす」から始まり。
2条は、仏教の教えにしたがうべし。
3条は、「承詔必謹」は天皇の命令に従うべし。
4条以下では、「群卿百寮」公務員の基本ルールを定めて。
17条の締めくくりには「民主主義」ににて政治をしろと定められています。
十七条憲法は、三権分立こそ無いものの、「平和主義」や「民主主義」についても定められていて、よく見てみると現代にも通用するような内容です。さすが太子!
誰しもが知っている「和を以て貴しとなす」なんて現代憲法にも入れればよかったのに。素晴らしい一文ですなぁ。。。
今回はこのへんで。