努力義務ってなに?

努力義務

お世話になっております。

ニュースでは新型コロナウイルスのワクチン接種が医療従事者に先行して今日から始まるという話題で持ちきりですね。

厚労省は新型コロナワクチンについて、接種対象の16歳以上に対し「はしか」や「風疹ワクチン」などの予防接種と同じように、原則として「接種を受けるよう努力しなければならない」とする所謂「努力義務」としています。

※妊娠している女性に関する治験データが少ないことなどから、妊婦は接種の「努力義務」の対象外としました。一方で、授乳中の女性は対象とするとのことです。

さて、法律には度々「~努めなければならない」や「~努めるものとする」と定められた規定が出てきます、これを努力義務規定といいます。

今回はこの努力義務規定がどのような内容なのかご説明させていただきます。

努力義務とは?

重ねてになりますが努力義務とは、法律の条文で「~努めなければならない」や「~努めるものとする」と規定された義務のことで、その方向に沿った努力を促すという規定です。

努力義務規定には法的拘束力がなく、たとえ違反したとしても刑事罰や秩序罰としての過料などの法的制裁を受けることはありません。基本的には、努力義務は当事者の自発的な行為を期待するといった効果があるにすぎません、言わば国からのお願いです。

 

義務規定とは違うの?

法律の規定には「~しなければならない」や「~してはならないい」といった文言が記載されており、努力義務規定と異なり、義務違反があった場合には刑事罰や行政罰が併せて規定されていることがあり、ペナルティを受けることがあります。

なぜ全て義務規定にしない?

法律には一律で義務にしてしまうことが法律の趣旨にそぐわず、規定自体が抽象的・理念的であるなど強制になじまない場合があります。

今回のワクチンの接種のように、ワクチンの接種による副反応を懸念している市民に対し、接種しない人の自己決定権を尊重する必要性を考慮すると、一律に義務とすることは理念的に強制になじまないと言えます。

努力義務違反をした場合

上記で説明したとおり、努力義務に違反をしても罰則はありません。だからと言って法律の趣旨と全く逆のことをすると行政指導を受けたり、その努力義務違反の作為・不作為により被害を受けた第三者から損害賠償を受ける危険性もあります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

努力義務という言葉は一般にはあまり馴染みが少ないかもしれません。大切なのは努力義務だからと安易な対応をするのではなく、その法律ができた趣旨を理解し、どのように対応するかを考えることだと思います。

今回はこのへんで!

 

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