企業内行政書士なんてものはない
お世話になっております。
通信教育や資格の予備校の広告などでは行政書士の資格を取ると就職・転職に有利みたいな触れ込みをよく目にするのですが、これは何をもって有利としているのでしょうか?
行政書士は弁護士や社会保険労務士のように企業に雇用され、企業内で士業としての業務を行うことは認められておらず、会社員の立場として行政書士会に登録することはできません。
つまり、あくせくと勉強して資格を取得して、履歴書の資格欄に「行政書士」と書いても行政書士としては何もできないわけです。
あくまで個人開業・独立用の資格と言うことですね。
某有名通信教育のHPでは「行政書士の資格を取得するために得た知識を業務上活用できる!?」みたいな事が書いてありました。ナンジャラホイ?
どうしても行政書士資格を利用して就職・転職を考えるのであれば行政書士法人や個人事務所、他士業の事務所での求人を探すしかないと思います。不動産関係もあるのかな??
企業法務や外国人関係など行政書士が企業の顧問になっていることも多いので、企業内行政書士も認められても良さそうなものですが、なぜダメなのか理由を調べても分かりませんでした。
これから行政書士試験の勉強を検討している方については、就職・転職のため!と考えているのであれば違う資格にした方が良いかもしれません。
※比較的に就職しやすそうな行政書士法人は田舎にはほとんどないですしおすし。
既に資格を取得した方は潔く開業しちゃいましょう!
今回はこのへんで。