2021年4月1日より総額表示が義務化!
お世話になっております。
以前よりさんざん騒がれておりましたが、消費税における総額表示の特例が2021年3月31日に終了し、総額表示が義務化されることになっております。
今回は、いまさら聞けない・・・総額表示の義務についてご説明させていただきます。
目次
総額表示義務とは??
総額表示とは、商品の消費者に商品の販売やサービスの提供を行う消費税課税事業者が「店頭の値札、カタログ、広告」などにおける価格表記の、税込価格の表示「総額表示」が義務化されることにより、例えば1,000円の商品を売る場合「1,000円(税抜)」という価格標記が禁止になって、「1,100円」のように税込価格での表示が義務付けられるというものです。
※商品価格は2004年に消費税法改正で総額表示が義務付けられていましたが、その時点では消費税が段階的に上がる予定だったので2013年~2021年3月31日まで総額表示の特例より免除されていました。
表示方法は?
表示例については国税庁HPに下記のように紹介されております。
本体価格「10,000円」、消費税「10%」の場合
11,000円
11,000円(税込)
11,000円(税抜価格)
11,000円(税抜価格10,000円)
11,000円(うち消費税額等1,000円)
11,000円(税抜価格10,000、消費税額等1,000円)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6902.htm
上記のように、支払いの総額「11,000円」を表示していればよく、必要に応じて消費税額等や税抜価格を表示することもできます。
※テイクアウトがある飲食店については金額を2パターン表示するなどの対応も求められます。
まとめ
総額表示の義務化は、お客が値札を見ただけで、いくら支払えばよいのかが分かるようにすることが目的です。
今のところ総額表示ができていなくても罰則はないようですが、今後お客も総額表示に慣れていくことになりますので、総額表示がされていないお店はお客からクレームを受けたり、信用がなくなる可能性もあります。
もうあまり時間がありませんが、まだ準備が済んでいない事業者さんはそろそろ移行していった方が良いかと思います。